暗号通貨MoneroへのKleptographic攻撃に関する考察


          

刊名:電子情報通信学会技術研究報告
作者:南翔(筑波大学)
西出隆志(筑波大学)
刊号:734D0133-44
ISSN:0913-5685
出版年:2019
年卷期:2019, vol.119, no.475
页码:7-14
总页数:8
分类号:TN91
关键词:Kleptographic攻撃MoneroCryptoNote暗号通貨
参考中译:
语种:jpn
文摘:Kleptographic攻撃とは,攻撃対象の暗号·署名システムに攻撃者の公開鍵を埋め込み,さらにその暗号·署名システムのアルゴリズムを改竄することにより,誰にも気付かれることなく攻撃対象の秘密鍵を攻撃者のみに対して漏洩させる攻撃である.暗号通貨において秘密鍵は送金時に必要なものであり,仮にその秘密鍵が外部に漏洩した場合,所持している暗号通貨が不正に使われてしまう危険が生じる.暗号通貨の中にはユーザの匿名性を重視した匿名暗号通貨と呼ばれるものが存在する.仮に匿名暗号通貨の秘密鍵が漏洩した場合,秘密鍵が漏洩したユーザの匿名性が失われるのに伴いその匿名暗号通貨の信頼性も失われる危険があり,その匿名暗号通貨の暴落及び通貨の不正使用により,多額の経済損失が生じる恐れがある.そこで本稿では,現状のKleptographic攻撃に対する耐性評価として,匿名暗号通貨の一つであるMoneroへのKleptographic攻撃の有効性を評価し,そしてKleptographic攻撃への対策の検討をすることを目的とする.